孤独の影

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後書

 これは2000年5月に初めて出版社に持込したマンガが元になっています。マンガマジックを多用しているため、小説化にあたり多少言い回しや表現が違ったりしていますが、台詞などはほぼ原作通りです。

 登場人物ですが、全員名前がありません。これは「心を影に食われるのは、次はあなたかもしれない」という意味です。
 ラストの台詞は、「彼女を無事に取り戻せた」「彼女を取り戻すことはできなかった」のどちらでも解釈できるようにしてあります。マンガでは彼女に再会はしたところで終わっているので、取り戻せたかどうかはハッキリさせてないのですね。
 人は誰だって心に光と闇を住まわせてて、その間を不安定に揺れているのでしょうね。ときに闇に傾いてしまったとしても、どうか闇を振り切って自分自身を取り戻せる力を失わないでいられますように。
 最後まで読んで下さってありがとうございました。

2002.08.27

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